画像:パルテノン多摩提供
名称 | パルテノン多摩ミュージアム |
所在地 | 東京都多摩市 |
来場者数 | 49,258名(令和5年度、常設展入場者のみ) |
館種 | 総合 |
設置者 | 市町村 |
法区分 | 博物館類似施設 |
課題
- 2012年の開館25周年記念事業による地域の航空斜め写真の撮影から10年程が経過し、ニュータウンの変遷を把握する資料として、再度撮影を行いたいと考えたが、予算を確保することが難しい状況であった
支援概要
- 令和4年度博物館機能強化推進事業における調査・実証に協力し、専門家の分析や助言を受けることができた
支援の内容(詳細)
2022年9月~2月
実証事業に向け、クラウドファンディング事業者等と打ち合わせを定期的に実施し、プロジェクト進捗確認や広報戦略等に関する協議・検討を実施(週1程度)
2022年11月~12月
事業者の支援のもと、クラウドファンディングのプロジェクトページ作成や広報戦略の立案等のプロジェクト準備を実施
2022年12月~2023年1月
クラウドファンディングを実施
2023年2月
事業の振り返りや今後のファンドレイジングの進め方についてディスカッションを実施
2023年3月
ファンドレイジングに関する関係職員研修の開催
博物館側が取り組んだこと
- 支援開始前に事業の目的・目標を明確化し、クラウドファンディング事業者の選定を行った
- 週1回程度の事業者との進捗確認や戦略検討の打ち合わせを重ね、事業終了後には総務、事業部門担当者と今後のファンドレイジングの進め方についてディスカッションを行った
- 事業開始前後には、博物館のステークホルダーを可視化し、事業への関心・参加度合いを整理した
支援を受けて得られた直接的な効果
- クラウドファンディングを通して、当初の目標金額であった250万円を超えた380万円超の寄付を、200名を超える支援者から集めることに成功
支援を受けて得られた間接的な効果
- 事業の価値を言語化し、プロジェクトページへの反映とSNSでの発信をした結果、支援者から多くの思いのこもったコメントが寄せられた
- 事業前では認識できていなかったステークホルダーの存在を具体的に把握することができた
- SNSの更新頻度を上げたことで、フォロワーが大幅に増加し、博物館自体の認知度が高まった。
- 事後に実施した関連特別展では多数の来場者があり、調達資金で刊行した写真集(図録)も多くの方に購入いただくことができた。
- 総務部門の担当者も交えて実施したディスカッションを通じて、今後の部署連携の必要性も認識されるようになった
成功のポイント(事務局分析)
- 博物館側で目的・目標を明確にしたうえで事業に取り組んだ
- ステークホルダー毎に適切なコミュニケーション方法を検討し、取り組んだ
- 文化領域のクラウドファンディングの知見を有する専門家の支援を受けた
事例の詳細はこちら
https://www.bunka.go.jp/shinsei_boshu/kobo/pdf/93892201_05.pdf